2024年7月10日水曜日

墓じまひ

・「泉鏡花のお墓が霊園から消えた… 歴史的著名人の『墓じまい』相次ぐ」(『毎日jp』)ださうです。「夏目漱石、永井荷風、小泉八雲……。多くの文人が眠る東京都豊島区の都立雑司ケ谷霊園から、ある文豪の墓がひっそりと姿を消した。(原文改行)明治後期から昭和初期にかけて活躍した小説家、泉鏡花。管理してきた親族が今後も継承し続けるのは困難と判断し、墓石は撤去された。しかし、新たな安住の地が見つかった。」とか。鏡花だけでなく、「雑司ケ谷霊園では、明治・大正時代の劇作家、島村抱月の墓が22年12月に撤去された。(原文改行)都立青山霊園(港区)では江戸末期の幕臣、大鳥圭介の墓石が無くなった。詩集『海潮音』で知られる詩人、上田敏の墓石も都立谷中霊園(台東区)にあったが、撤去されている。」といふわけで、有名人の墓じまいが多くあるやうです。事情は同じでせう。世話する人がゐなくなる、あるいは既にゐなくなつた。しかたありません。ただし鏡花の場合は、「鏡花が書生時代を過ごし、妻すずが信徒だった東京・神楽坂の圓福寺(えんぷくじ)に相談。男性の死後は鏡花の墓の管理一切を寺が担う『永代供養』にする約束で墓石を移すことにした。」さうで、既に墓参者もゐるやうです。他の人はどうなつてゐるのでせうか。有名人だとて死ねば同じ、墓の世話人がゐなければ墓の維持はできません。鏡花のやうな有名作家の場合はファンも多く墓参者も多いはずですから、寺としてもその維持は怠らないでせう。しかし他はどうか。まして一般人はとなると、これは墓じまひ前提で行くしかありません。さういふ時代なのですね。ちなみに、この記事は「弔いのカタチ」といふ連載の一回です。

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