2024年3月10日日曜日

加速

・「創薬を加速させる画期的な技術『臓器チップ』 光学機器メーカーのニコンが狙う戦略」(『産経web』)ださうです。「時間と巨額な予算がかかる創薬の新たなツールとして、ヒトの臓器由来の細胞を培養し、生体の臓器を模倣した『臓器チップ』が注目されている。動物実験や従来の細胞培養に代わり、薬剤の有効性や安全性をより効率的で高精度に確認で きるためだ。」とか。臓器チップは初めて知りました。当然、ヒトに対してきちんと検査しなければならぬと思つてゐました。さうでもないやうです。「新たな薬を評価する手法としては、ガラス皿のシャーレ内の培養細胞で実施したり、動物に薬を投与して経過を観察したりするやり方がある。ただ、シャーレでは人体の環境とかけ離れており、動物実験はヒトと種が異なるため、動物で効果があってもヒトで効果が出るとは 限らない。」ところが、ニコンの「R&Dセンターで使われる臓器チップはより人体に近く、薬物を人に投与したのと同等の条件で評価が行える。」さうです。そこで、「臓器チップは(中略)前臨床試験の期間を短くできたり、臨床試験に至るまでの効率化が図れる可能性がある。」ことになります。記事はそのチップのニコン製の優秀さを述べてゐます。個人的にはニコンのでなくとも創薬期間を短くできれば良いと思ひます。期待できる製品でせうか。