2024年4月6日土曜日

別物

・「『紅こうじ』と『こうじ』は別物、混同しないで 豊橋の老舗こうじメーカーに相次ぐ問い合わせ」(『中日新聞 CHUNICHI Web』)ださうです。「小林製薬(大阪市)の紅こうじサプリメントの問題を巡り、しょうゆや日本酒といった醸造食品で使われるこうじのメーカーに、安全性を心配する人から問い合わせが相次いでいる。メーカーや識者らは『学術的にも利用目的も別物』と冷静な対応を求めている。」とか。このメーカーは糀屋(こうじや)三左衛門(さんざえもん)、京都の老舗が豊橋で再生しました。そこに麹つながりでの問ひ合はせ、「小林製薬の製品を使っているか」「紅こうじを製造しているか」。いづれも誤解です。「日本獣医生命科学大の佐藤薫教授(農学)は『言葉が似ていて怖く感じるかも』と前置きした上で、『醸造に使うこうじ菌はアスペルギルス属で、紅こうじ菌はモナスカス属に分類され別物』と説明する。さらに日本醸造学会(東京)の定義では、こうじ菌は アスペルギルス属の中でもカビ毒を作らない種類に入る。」といふことであり、しかも「色素や着色料として用いられてきた紅こうじとは、利用目的も異なる」(村井社長)さうです。しかし、麹つながりは素人には怖い。どうしても避けたくなります。これは誤解なので、社長は正しい情報を発信します。それ以前に、「そもそも紅こうじ自体が問題とされているわけではなく、言葉に左右されずに冷静に対応してほしい」(佐藤教授)といふことがあります。素人には難しいことです。正しい情報を専門家やメーカーがきちんと発信して、誤解を解いてほしいと思ふのみです。