2024年4月9日火曜日

ファンコニー症候群

・「紅麹サプリ摂取の健康被害者、ほぼ全員に『ファンコニー症候群』 成分が腎臓集積で障害か」(『産経web』)ださうです。「小林製薬(大阪市)の『紅麹』を使ったサプリメント摂取後の健康被害について、具体的な症状が明らかになってきた。日本腎臓学会の調査では、サプリの成分が腎臓に集積し『尿細管』が傷ついて体に必要な成分が再吸収できなくなる『ファンコニー症候群』がほぼ全員に起こっていたことが判明。進行を防ぐには早期の摂取中止が重要だ」といふことで、紅麹の症状に関して、具体的に分かつてきたやうです。このファンコニー症候群は以前から出てゐましたが、ここに来て確定となりました。「同症候群は後天性の場合は薬剤が原因の一つで、カリウムやリン、ナトリウムなどの重要な成分が再吸収されず尿に漏れ出てしまい、体内のミネラルバランスが崩れる。その結果、倦怠感などの症状が起きて自覚することが多い。腎機能の状態を示す『クレアチニン』の数値も上がる。」といふことで、尿細管が痛めつけられてはCrもあがるでせう。それ以上に「カリウムやリン、ナトリウムなどの重要な成分が再吸収されず尿に漏れ出てしまい」といふことですから、体調不良にもなります。避けるのは紅麹摂取をやめることださうです。たとへ症状が出てゐても、止めれば改善するやうで、「調査結果では4分の3が摂取を中止することで改善している。」さうです。これに間に合はなかつた人が腎不全でなくなつたのでせう。ただしこれは症状の実態が分かつただけのことです。なぜ起きたのかは分かつてゐません。紅麹そのものが問題ではないといふ記事もありましたが、ならば何が問題なのか。これを一刻も早く明らかにしてほしいものです。