2024年4月4日木曜日

退院

・「ブタ腎臓移植の男性退院、米国 透析治療からの離脱に『感激』」(『中日新聞  CHUNICHI Web』)ださうです。「米マサチューセッツ総合病院は3日、末期腎不全の治療としてブタの腎臓の移植を受けた60代の男性患者が退院したと発表した。3月16日に手術を受けてから2週間余り。順調に回復してきており、自宅で療養を続ける。」とか。最近は移植後の入院日数が減つてゐます。記事のやうに2週間程度だつたのか、正確には覚えてゐませんが、私達の移植時の1か月以上入院と比べると、格段に少なくなつてゐるさうです。それはブタの腎臓でも同じやうです。この人の移植した「ブタは、移植後の拒絶反応を避けるため遺伝子操作してあった。」といひます。ブタであつてブタではない、さういふ腎臓です。記事の最後に「今後は腎臓が体内で機能し続けるかどうかが焦点となる。」とあります。生着しなければ移植した意味がありません。それができるかどうか。問題はここです。ブタの腎臓が使へるのは良しとして、この先どのぐらゐ生着できるのか。透析から解放されても移植後のケアがあります。これがどうなるか。患者さんには是非とも頑張つてほしいものです。しかし、私が移植した頃から既に30年近く、やつとブタの腎臓が使へるかもしれないといふところまできました。早かつたのか遅かつたのか。